結婚してから3回、人生では7回引越ししています。
引越しが大好き!という人もいますが、
優柔不断で変化に弱い私にとっては、制限時間付きで重たい決断を迫られる引越しはかなりのストレスです。
「ちょっとでも心に余裕ができる」、「不安が減った」
私なりの家探しの手順とポイントを自分のためにも一度メモがてら記録しておきたいと思います。
転勤でなくとも進学や結婚など必要に迫られて受動的に引っ越すといった、
似たような境遇の方の参考になれば嬉しいです。
※引越し業者選定、水道電気ガスネット保険解約・契約、荷造りはまたの機会にして今回は家探しに絞って紹介してみます。

後悔しない家探し手順
慌てないために決めておいてよかったことをご紹介します。
次の引越し準備はすでに始まっています。
引っ越しが落ち着いたらすぐ次に向けて準備することで準備期間が最長化!ということで…
希望条件を整理しておく(最重要)
自分の理想を言語化
特に浮かばない人は今の家が理想ということ!
同じような物件がみつかるように、今の家の諸条件とこうなったら嬉しいな、を書き出しておきましょう。
以下のような項目をメモしておくと、物件選びがスムーズになります。
私の例はこちら・・・
- 家賃、敷金礼金、間取り、床面積、通勤時間
→会社制約内 - 日当たり風通し
- 駅までの距離
→徒歩圏内:車を持たないで生活できる範囲 - 駐輪場の有無と料金
→車なし生活なので重要 - ネット・エアコン設備
→既設:引っ越すたびにエアコン、回線設置は大変(築浅物件にはほぼ常設) - 構造
→鉄筋コンクリート:清潔感・睡眠重視で防音必須 - 階数
→3階以上:防犯対策、5階以上:害虫対策 - ガス種
→都市ガス:新築プロパンと築古都市ガスで年間10万円以上ガス代の差があった - 敷地内ゴミ捨て場
→ゴミ当番の手間省略 - 部屋の位置
→最上階角部屋:外気温影響されやすさ、騒音どちらを取るかは状況次第 - エレベーター、オートロックの有無
優先度順(絶対譲れない・無くても良いか)を決める
1.で書き出した理想条件に優先度をつけます。
理想条件と優先順位に則って物件探しをすれば、
思っていたのと全然違う!
勧められるがままその場のノリで決めてしまった!
という失敗は少なくなります。ポイントは以下の通り。
物件検索と絞り込み
物件サイトで検索(数千→10件程度)
お好きな物件サイトで検索してください。ほぼ同じ物件しか出てこないので、気に入った物件すべてを網羅しているサイトで内見申し込みをするか、この物件ありますか、と聞くのも手。
物件サイト以外の条件で候補をさらに絞る(→5件)
ハザードマップでリスクを確認
日本に住む以上、天災は避けられないと思っています。
少なくとも住む前から避けられる危険は避けておきたいですよね。
我が家の場合はこちら
- 災害危険地帯でないか(海山川断層付近)
- 近くに避難所、補給所、炊き出し施設になりそうな施設公園はあるか
グーグルマップでバーチャル散歩
最新情報ではないけれど、街の雰囲気や住民、管理会社の衛生観がわかります。雰囲気大事。
郵便ポストが意外と近くになかったりして困った経験があります。
ポスト場所が調べられるサイトもあるけれど、田舎すぎると載っていなかったり、変更されていることもあるので写真で要チェック!
我が家の場合の地図上の確認項目はこちら
- 通勤通学圏内、全天候でも苦にならないか
- 100m以内に飲食店がないか(害虫対策)
- 必要な店、施設、病院が徒歩圏内にあるか(我が家は車無し)
- 夜道の安全性は確保されているか(街灯の有無)
- 町並みは整っているか(歩道整備、雰囲気)
※お子さんがいる方は校区・学区も必ずチェック!
現地調査(可能なら3件+当日当日紹介物件)
最近はリモート内見もありますが、時間と余裕があれば現地調査が◎。
釣り物件(実際は空きがないが客寄せに掲載されている物件)の可能性も含めて
3〜5件に絞って内見の予約を取りましょう。
あまりたくさん見ても疲れてしまいます。
疲れて判断力がどんどん低下して、「ここでいいか。」になってしまうことは避けたいので、
私には3軒程度が限界でした。
内見
我が家の場合のチェック項目はこちら
- 共用部・外観
→ゴミ捨て場、廊下、自転車置き場、植栽 の手入れ具合 - 部屋内部
→ベランダの清潔さ・眺望・物干し位置と棒の有無
日当たり・風通し・匂い・騒音
鳥のフンや隣人のベランダ状況 - 最新の周囲の環境
→街灯の有無(夜の治安チェック)
歩道の整備具合
空気や人通り
雰囲気が合うか
契約前に事前情報との差異確認
うちは”追い焚き可”の情報で不動産業者にも確認しましたが、
実際使ってみると熱湯足しシステムでした…
googlemapでは分からないことも確認しておきましょう。
確認することは我が家の場合はこちら
- 設備の最新状況
→エアコン・照明など表記と異なることあり - ごみ収集会社とゴミ袋
→民間か市営か/指定か自由か - 火災保険の縛り
→指定の場合かなり割高になることも。 - 不動産会社の対応や人柄もチェック
→退去まで会うこともないので、関係ないといえばないですが
鍵渡しのときや引っ越しの日程調整など、ある程度融通の利く方のほうがいいですよね。
決めた途端態度の変わる会社もあったので、わからないですが…
コンビニのトイレ利用方法(ご自由に、声をかけて、不可)や自販機の値段(安すぎる→悪)が
治安の目安になると聞いたことがあるので、ちょっと見てみるといいかもしれません。
お疲れさまでした。あとは契約して鍵の受け渡し日を決めるだけです!
引越しの不安を減らす方法
徹底的に調べておく
事前に知っているかどうかで、心の余裕が違います。
知らない土地でも全国チェーンのお店があると安心材料になりますし、お友達ができるまでの遊び場として。
- スーパー
- 公共施設(市役所、出張所、図書館、公園、学校、郵便局)
- 帰省ルート
- 行きつけの全国チェーン店(業務スーパー、ドン・キホーテ、薬局、ファストフード店、ユニクロ、100均など)
- 気候+必要なもの(長靴、雪かき、防寒具など)
引越しを楽しむ
マイホームを建てるとしたら一生自分の決断の結果を突きつけられるわけですから、私にはまだまだ厳しそう。
色々試して自分なりのBEST物件を探せる転勤はありなのかも?
毎回0から家探しをして慌てると、せっかくの新天地への機会も辛くてしんどいだけのイベントになってもったいない。
事前準備・振り返りをしておくことで、
「100%でなくとも”最低限”の理想を満たせれば十分」と気楽に家探しをしてみてもいいかもしれません。
その土地に一生住むと決まったわけではありません。
せっかくなら転勤を楽しいイベントと思えるよう、観光地や気になるお店を調べておいて旅行客になった気分で数年間思いっきり楽しんでみるのも一つの手ではないでしょうか。
引越しの後悔を減らす方法
自分なりの優先基準条件を残す
失敗したな〜という時になぜ今の住まいに決めたのか振り返る。
”その時”の選べる条件の中で”最善の選択だった”と自分の決断に納得がいきますよね。買い物も同じ。
実際住んでみて、
これは要らなかった
妥協しなければよかった
など変更点をどんどん追加して自分なりの基準を更新しておきましょう。
過去の失敗も、次回に活かせば十分価値があります。
まとめ:完璧な家はない。でも「納得できる家」はある。かも

物件条件の優先度が自分の中で固まってくるので回数を重ねるごとに決まるまでが早くなる…と言いたいところですがなかなかうまくいかないのが家選びというもの。
物件探しは運次第なところもあるので、
さっ!とチャンスに飛びつけるよう
引っ越しが落ち着いたタイミングで自分なりの優先基準を決めておくのがポイントです。
引越しは不安も多く、慣れることのないイベントです。
でも、調べておくことで「変化のストレス」は減らせます。
毎回完璧な家は見つかりませんが、「今ある選択肢で自分が選んだ」と納得できるだけでも気持ちが違いますよね。
実際住んでみないとわからないことだらけ。でも大丈夫、住めば都、なんとかなります!
環境変化が苦手な人、引っ越しが億劫な人にとって、今ある選択肢の中から最適な家が見つかる助けになれば嬉しいです。
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