気づけば母の手料理より自分の飯を長く食べている歳になりつつあります。
一人暮らしのときはお腹が空かなければ食べなくてもいいし、
マイブームに合わせて同じものを食べ続けても誰にも迷惑はかかりませんでした。
が、現在一家の台所を預かる身としては、面倒くさいけど、ちゃんとしたい。
だって自炊は節約になるし、健康診断の結果を私のせいにされたくないから…
でもおなかがすいていないと何も浮かばない。
かといって家族に尋ねてみても返ってくるのは「なんでもいい。」「簡単なものでいい。」
そこでいっそのこと、メニュー決めちゃえばいいじゃん、にたどり着きました。
栄養が固定なら体調不良の要因は食事外から特定しやすいですしね。
固定化はやりすぎにしても、献立の考え方・料理が辛くなった時の対処法について私なりの経験をご紹介しているので、
・晩ご飯何がいい?と聞いてもなんでもいいと返される人
・ご飯を食べながら次の食事を考えるのに疲れた人
は最後まで読んでいただけると何か参考になるかもしれません。

固定化メリット
夕飯の支度が遅くなると気を遣ってか、今日は外で食べようと家族が言ってくれるのですが、
節約したい結婚当初は私のせいでしなくてよかったはずの出費が辛かった。
また「今日は作るよ」、と言ってくれて追加で買ってきた食材が食費予算の1週間分くらいする。あるある。
こういうとき、わーい!と上手に家族を育てて料理自体を分担出来るのが一番理想的ですが
今辛いんだから、悠長なことは言ってられませんよね。
献立の固定化ステップ
メイン食材を決める
我が家はざっくり肉魚大豆の三種を曜日固定で決めています。
メニューは平日5日分ほぼ固定です。
それぞれ食材ごとにレシピなしで作れるメニューを2〜3つ上げてみてください。
無限に思えた献立が、たんぱく源を固定にすることでかなり絞れませんか?
メインの食材は固定でも、メニューを入れ替えれば食材を買い足さずに気温や気分の変化にも対応できます。
例:酢豚の予定→鍋、タラ鍋の予定→タラの甘酢あんかけ
メニューを組み合わせる
・1で挙げた中から料理のジャンルが被らない組み合わせを見つけます。
ジャンル以外でも組み合わせの要素はいろいろあります。
・調理法→生・蒸す・茹でる・煮る・焼く・炒める・揚げる
・味付け→甘・辛・酸・しょっぱい・苦いなど
・まごわやさしいを入れる→豆類・ゴマ・わかめ・野菜・魚・しいたけ・芋類
・汁物副菜と食感を変えてみる→よく噛まないといけないもの・大きな具・ねばねばなど
同じメニューでも季節によって使う野菜を変えれば安く手に入る上に、旬を味わえます。
汁物副菜は和洋中でセットにする
我が家は野菜量の調整として、具沢山の汁物をよく作ります。
和食→味噌汁+納豆
中華→中華スープ+もずく酢
洋食→コンソメスープ+サラダ など。
副菜は個人で食事量を調整する役割として重宝します。
日によっては不要かもしれないので、我が家では納豆・もずく・冷ややっこなどの日持ちするものを常備しています。
固定化を続けるポイント
固定化の際に選ぶメニューですが、自分が好きかつ家族も好きなメニューを選びましょう。
食事は押し付けたり押し付けられたりするものじゃないので。
ちょっと手の込んだ好きなメニューや一人だけが好きなメニューを頼まれたときは固定化せずに
土日の時間のある時や、独別な日にとっておくことをお勧めします。
それでも作るのが嫌になったら
嫌になるくらい、毎日毎日作り続けているんですよね。偉くないですか?
コロナ禍で凄く取り上げられていた話題ですよね、
リモートワークや自宅学習が始まったとき、「朝昼晩飯をどうするのか問題」。
私自身ももれなく土日だけでもつらいのに、ネタ切れだよ!となりました。
朝ご飯を食べながら昼ごはんのことを考え…食べているのに食べた気がしない。
そんなときコウケンテツさんや、土井さんの本が心を楽にしてくれました。
が、実際、具沢山味噌汁とご飯だけでは満足してくれなかったのですが。
これって、コロナ禍だけでなく長期休暇中にもあてはまりますよね。
期間が決まっているので乗り切れるかもしれませんが、ふとしたとき「一生ご飯を作り続けるのか?」と不安な気持ちになったことはありませんか。
私も誰かの気持ちを楽にできたら、と思い筆を執ってみました。
作りたい気持ちが沸き起こるまで何もしなくてオッケー
ちょっとだけ離れてみる。
これが結局一番復活が早かったです。
私の場合一時的に、お助けアイテムを活用していました。
こういう時は、金に糸目をつけてはいけません。短時間で一切自炊との距離をとって、味の濃いものに慣れる前に日常に戻るのがポイントです。
・外食
→味付けが濃すぎて胃にくるのが欠点
・冷凍食品
→値上げしたけどトップバリュのお弁当はpfcバランスも塩分もいい感じでおすすめ
・缶詰め
→基本保存用なので塩っぱいのが難点
・レトルト
→レタスちぎって添えておけばもうそれは手料理
・後片付けが簡単なものを作ってもらう
このほか、我が家は徐々に朝食や土日の昼食は各自好きなものを摂ることにしました。
年単位でに家族に慣れてもらうのも一つの手ですよ!
全部自分がやらなきゃ…はだめです。未来の自分と家族の自立のためにも手出し厳禁。
そっくりそのまま真似をする
YouTube、アニメ映画ドラマを見て真似して作る。
真似なので、考えなくていいんですよね。
手を動かすより何を作ろう?が一番難易度が高いと思っています。
故に自炊の難易度を下げる合理的手段として生まれたのが献立の固定化です。
食事シーンで一緒に食べる
やる気復活に効果的でした。
何も作りたくないときって、何を食べたいかわからない、作ってもおいしく感じなかったりしませんか?
おいしそうに食べている人を見て、一緒に同じものを感じたいと思うことが食欲・料理の動機になるのかなと。
▶おすすめ映画/何が美味しいかわからなくなったときに見る映画3選
べきを手放してみる
作るのが嫌になったきっかけは何ですか?
自分がやる”べき”の義務感
誰もしてくれないから仕方なく、の裏にあった「私だってほかのことをしたい気持ち」に蓋をして頑張ってきたからじゃないでしょうか。
家族から感謝されないとか、料理に文句しか言われないとかそんな態度は論外なので今回はちょっと置いておきます。
私の場合はSNSだけでなく、母親だけが料理していた環境で育ったのも「自分がやらなきゃ」と思い詰める原因だったのかなと。
家族みんながご飯を作れて、義務じゃなくなることが最終目標ですが、なかなか時間と根気がいるので
まずは義務感からのいやいやではなく「私が作りたいから作る。食べたいから作る。」を実践するといいかも。
そのためにも自分が食べたいものを作ることが重要なのです。
作る人も食べる人も幸せな気持ちであること
これを忘れずにいたいですね。
毎日違うもの・たくさんの種類を食べなければいけない決まりはない。
これもついつい忘れがち。
私の考える幸せな食事とは
誰かと共有しながら食べること。1人でじっくりかみしめること。
これだけで十分なはずのに、なんやかんや現代人は食べ過ぎてしまう。
そこに品数や栄養なんてほんとは関係ないはずなのに、いつの間にか自分で自分を苦しめているんですよね。
お腹いっぱい満たすことができて、
栄養が取れれば最低限の料理はできているのです。
食べきれない品数やバリエーションを無理して用意しなくてもいい、
足りなければ副菜で補うくらいがちょうどいいかもと提案してみます。
▶「人にどう見られるか」をやめたら暮らしがラクに|べき思考の手放し方【べきシリーズ1】
まとめ

考えるのが辛くて作れなくなるなら、決めちゃえばいい。
・曜日でメイン食材を固定する
・無限にある料理の中から、候補が絞られて毎日の献立がちょっと楽になる。
続けるコツは
・作る人の気分で変えてよし
・出されたものを食べる食べないは家族の自由!(大人の場合!!!)
そのくらい緩い気持ちで自炊を続けましょう。
もし今やる気がなくて「こんな日がいつまで続くのか不安」だとしても、
このブログを最後まで読んでくれているということは料理自体、大嫌いなわけじゃないと思うんです。
大丈夫、喜んでほしいあまりに、バリエーションとか健康とかにこだわりすぎて辛くなって、疲れちゃっただけ。
ちょっと手料理を休んで目の前の食事を思いっきり楽しんだら、
手間はかかるけど献立を固定化したり品数を減らしたりしてストレスの原因「べき」を減らしてみませんか。
節約と健康維持のために自炊はものすごく重要な仕事です。
脳トレとしても効果的でいいこと尽くし。末永く続けていきたいですね。
ふんわりとした内容ですが何かひとつでも前向きに、気が楽になるきっかけや辛いことを手放すお手伝いができれば幸いです。
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